造園施工管理技士って、どんな資格?

造園施工管理技士って、どんな資格?


造園施工管理技士(ぞうえんせこうかんりぎし)は、造園工事の現場で「安全」「品質」「工程」「原価」などを総合的に管理する国家資格です。

庭づくりや公園整備などの造園工事を円滑に進めるために、設計図面をもとに施工計画を立て、職人や業者をまとめ、完成までの全体を指揮する――いわば“現場の監督”です。


造園業というと、「木を植える」「庭をつくる」といった手作業のイメージが強いかもしれません。

しかし実際の現場では、設計、工程管理、コスト計算、安全管理、発注者との打ち合わせなど、多くの管理業務が必要になります。

その中心的な役割を担うのが、造園施工管理技士です。


■資格の目的と役割


造園施工管理技士の資格制度は、国土交通省が所管する「建設業法」に基づいて設けられています。

造園工事を請け負う企業が、一定規模以上の工事を行うためには、国家資格を持つ技術者を現場に配置することが義務づけられています。


この資格を持つ人は、次のような役割を果たします。


施工計画の立案:工事の進め方、作業手順、使用材料、工程表を計画する。


工程管理:工期内に効率よく作業が終わるように日程調整や進捗確認を行う。


品質管理:植栽の種類、土壌、石材、資材などが設計仕様に合っているかを確認する。


安全管理:現場の安全対策を徹底し、労働災害を防止する。


原価管理:人件費や資材費などを把握し、予算内で工事を完遂する。


このように、造園施工管理技士は「現場の品質と安全を守る責任者」であり、造園業界において非常に重要なポジションです。


■資格の種類(1級・2級)


造園施工管理技士には、1級と2級の2種類があります。


●2級造園施工管理技士


中小規模の造園工事の現場で、主任技術者として従事できる資格です。

現場の責任者として作業をまとめるだけでなく、会社の受注にも役立ちます。


試験範囲は、造園の基礎知識、施工法、植物・資材の知識、安全管理、関係法規など。

実務経験があれば受験できるため、造園業界で働きながら資格を目指す人が多いです。


●1級造園施工管理技士


大型の公共工事や都市公園整備など、より規模の大きな現場を統括するための資格です。

2級よりも広い知識と経験が求められ、「監理技術者」として登録することができます。


監理技術者とは、国や自治体などが発注する大規模工事で、複数の業者や作業を統括する立場。

この資格を持つことで、会社として請け負える工事の幅が大きく広がります。


■受験資格と実務経験


造園施工管理技士の受験には、学歴や実務経験が関係します。


例を挙げると:


学歴・資格 1級受験に必要な実務経験 2級受験に必要な実務経験

大学・短大(指定学科)卒業 3年以上 1年以上

高専卒(指定学科) 5年以上 2年以上

高校卒(指定学科) 8年以上 3年以上

無資格・他学科 11年以上 8年以上


※指定学科とは、造園・園芸・土木・建築・環境デザインなど関連する分野を指します。


社会人になってからでも受験できるように、実務経験の年数によって受験資格が設定されています。


■試験内容


試験は「学科試験」と「実地試験(実務試験)」の2段階構成です。


【学科試験】


造園施工に関する知識を問う筆記試験です。

主な内容は以下の通り:


造園計画・設計


植栽・維持管理


施工方法・材料


安全・環境管理


関連法規(建設業法、労働安全衛生法など)


【実地試験】


実際の現場経験に基づいた記述式問題。

過去に担当した工事をもとに、施工計画や安全対策、品質管理などを説明する力が求められます。


実地試験では「文章力」や「現場での思考力」も評価対象です。

そのため、日々の現場経験を記録しておくことが合格への近道になります。


■資格を取るメリット


造園施工管理技士の資格には、現場で働くうえで多くのメリットがあります。


① 現場責任者として活躍できる


資格を持つことで、主任技術者・監理技術者として現場の中心的な立場で働けます。

自分の判断で現場を動かせる責任とやりがいが生まれます。


② 会社の信頼が高まる


建設業許可を受けるには、一定数の有資格者が必要です。

そのため、資格を持つ社員は会社にとって大きな戦力になります。

昇給や昇進、正社員登用につながるケースも多いです。


③ 転職・独立に有利


造園施工管理技士の資格は全国共通。

公共工事、造園会社、土木会社、設計事務所など、幅広い業界で通用します。

将来的に独立して会社を立ち上げる際にも、信頼性の証として役立ちます。


④ 資格手当・待遇の向上


多くの企業では、資格取得者に対して「資格手当」を支給しています。

月額1万円〜3万円の手当がつく場合もあり、収入アップにも直結します。


■試験の難易度と勉強法


2級の合格率は約40〜50%前後、1級は20〜30%といわれています。

決して簡単ではありませんが、しっかりと対策をすれば十分に合格可能なレベルです。


勉強のコツとしては:


学科試験は「過去問中心」に理解を積み重ねる


実地試験は「自分の現場経験」を整理しておく


独学が難しい場合は「通信講座」や「夜間講習会」を活用する


造園施工管理技士は“経験を活かして合格する資格”とも言われます。

現場を理解している人ほど、実地試験に強くなります。


■造園業界での将来性


近年、都市の緑化や環境デザインの需要が急増しています。

公園や街路樹の整備、企業の緑地管理、住宅外構など、造園の仕事はますます多様化。


さらに、SDGsやカーボンニュートラルの流れから、

「自然と共生する空間づくり」が社会的に重要視されるようになりました。


こうした時代の中で、施工現場をマネジメントできる人材――つまり造園施工管理技士の存在は、ますます求められています。


■まとめ


造園施工管理技士とは、造園工事の現場を総合的に管理し、

人と自然が共に心地よく暮らす空間を形にするための「専門的な国家資格」です。


手に職をつけたい方、現場をまとめる力をつけたい方、

そして「緑を通して社会に貢献したい」と思う方にとって、

この資格は確かなキャリアと誇りを与えてくれます。


自然と向き合う現場で、自分の手で景観をつくり、守り、未来へつなぐ。

造園施工管理技士は、その最前線で活躍するプロフェッショナルなのです。


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